01.認定NPO法人アイキャン 「社会はみんなの力でできている」
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「社会はみんなの力でできている」
認定NPO法人アイキャン
西坂 幸
西坂 幸
「僕の仕事は物乞いなんだ」。当たり前のようにそう話す9歳の男の子。
同じ年齢の子どもと比べると一回り体が小さい。 朝起きて、「今日は何を食べよう」「どうやってお金を稼ごう」そんなことを考えながら危険が溢れる路上へと飛び出していきます。
都市化が進むフィリピンには、25万人以上の路上の子どもが存在します。 その多くは、正式な出生登録がされておらず、政府の統計に表れない「見えない存在」です。 学校に通えず、物乞いや物売り、時には軽犯罪などにより僅かな収入を得て、社会や家庭の福祉に守られる事なく生きていかなければなりません。
路上の子どもたちとの活動は多岐に渡りますが、共通しているのは、私たちだけがどんなに頑張っても根本的な解決にはならないということです。 子どもの人生は子どものもの。だから子どもたち自身が、「自分を変えたい」「僕でも人生を変えられるんじゃないか」と希望を持ち、 ともに生き方を変えていく活動が必要です。
子どもたちが生き方を変えるきっかけを作り、変わりたいと思ったときに路上から抜け出せるよう、周りの環境を整えていくこと、 日々の活動は、こうした地道な作業の積み重ねでもあります。子どもたちの抱える課題は多く根深く、 ひとつひとつ解決していくその道のりは、正直、長く感じます。それでも、ともに活動する仲間や賛同してくださる多くの方々の支えによって、 様々なことを学び、考え、頑張りながら、徐々に自尊心を高め成長していく子どもたちの姿は、希望そのものです。
ある子どもが、「応援してくれる人がいるから頑張れる。応援してくれる人がいる限り、挑戦し続ける」と話してくれました。 人は誰かを変えることはできませんが、熱い想いや懸命に取り組む姿は、きっと誰かを動かす原動力になるのだと思います。 私自身、過酷な環境で生活し、いろんなものを背負いながらも前を向いて頑張っている子どもたちの姿を見ていると、 私にはもっとできることがあるんじゃないかと思わされます。統計には表れなくとも、子どもたちの存在そのものが、 何物にも代えがたい、私が活動する意味であり、原動力にもなっています。
これから先の未来をつくり、切り開いていくのは、国でも環境でも他の誰かでもなく私たち自身です。 変わらなければならないのは、子どもたちだけではありません。不平等な仕組みを変えていくのも、 誰もが住みやすい社会にするのも、この社会をつくってきた私たちが取るべき責任なのかもしれません。 間違いなく言えることは、「社会はみんなの力でできている」ということ。ひとり一人の力は小さくても、 みんなの力が集まれば、社会を変えていく大きな力になるということを、「ともに」証明していくため、これからも活動を続けていきます。
同じ年齢の子どもと比べると一回り体が小さい。 朝起きて、「今日は何を食べよう」「どうやってお金を稼ごう」そんなことを考えながら危険が溢れる路上へと飛び出していきます。
都市化が進むフィリピンには、25万人以上の路上の子どもが存在します。 その多くは、正式な出生登録がされておらず、政府の統計に表れない「見えない存在」です。 学校に通えず、物乞いや物売り、時には軽犯罪などにより僅かな収入を得て、社会や家庭の福祉に守られる事なく生きていかなければなりません。
路上の子どもたちとの活動は多岐に渡りますが、共通しているのは、私たちだけがどんなに頑張っても根本的な解決にはならないということです。 子どもの人生は子どものもの。だから子どもたち自身が、「自分を変えたい」「僕でも人生を変えられるんじゃないか」と希望を持ち、 ともに生き方を変えていく活動が必要です。
子どもたちが生き方を変えるきっかけを作り、変わりたいと思ったときに路上から抜け出せるよう、周りの環境を整えていくこと、 日々の活動は、こうした地道な作業の積み重ねでもあります。子どもたちの抱える課題は多く根深く、 ひとつひとつ解決していくその道のりは、正直、長く感じます。それでも、ともに活動する仲間や賛同してくださる多くの方々の支えによって、 様々なことを学び、考え、頑張りながら、徐々に自尊心を高め成長していく子どもたちの姿は、希望そのものです。
ある子どもが、「応援してくれる人がいるから頑張れる。応援してくれる人がいる限り、挑戦し続ける」と話してくれました。 人は誰かを変えることはできませんが、熱い想いや懸命に取り組む姿は、きっと誰かを動かす原動力になるのだと思います。 私自身、過酷な環境で生活し、いろんなものを背負いながらも前を向いて頑張っている子どもたちの姿を見ていると、 私にはもっとできることがあるんじゃないかと思わされます。統計には表れなくとも、子どもたちの存在そのものが、 何物にも代えがたい、私が活動する意味であり、原動力にもなっています。
これから先の未来をつくり、切り開いていくのは、国でも環境でも他の誰かでもなく私たち自身です。 変わらなければならないのは、子どもたちだけではありません。不平等な仕組みを変えていくのも、 誰もが住みやすい社会にするのも、この社会をつくってきた私たちが取るべき責任なのかもしれません。 間違いなく言えることは、「社会はみんなの力でできている」ということ。ひとり一人の力は小さくても、 みんなの力が集まれば、社会を変えていく大きな力になるということを、「ともに」証明していくため、これからも活動を続けていきます。
1. 認定NPO法人アイキャン [国際協力]
世界中の子ども達が自立した生活を送れるように、アイキャンな人(問題に対して、「できること」を実践する人)を増やし、 それぞれのできることを持ち寄り、「ともに」平和な社会をつくる活動をしています。 フィリピンの路上の子ども達への教育活動、ジブチの難民キャンプでの子どもの保護活動などを行っています。