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16.NPO法人瑞穂学習支援会  「子どもの居場所を作り続ける」

「子どもの居場所を作り続ける」

 
NPO法人瑞穂学習支援会
筒井 孝治、松井 裕輝
 

理事長筒井孝治、元は中卒、土木作業員としていくつかの建設会社を計6年勤務。
結婚を望んでも、中卒であることを理由に結婚を断られ、仕事も満足に選べなかった。
私、副理事松井裕輝、元は20回も転職を繰り返した。
発達障害であるADHDの特性もあり、教育の仕事以外では1年続いた仕事は一つもない。
「普通の社会人」からは、およそかけ離れた二人は、前職の通信制高校で出会った。
多くの生徒たちと関わりが楽しくて仕方がなかった。
もちろん楽しい事ばかりではない。
当時から受け入れていた生徒達は、いわゆる「不良」「ひきこもり」と言われ、他の学校では手がつけられないと言われた子が多かった。
けれど、じっくりと人として向き合っていくなかで、
少しずつ彼らもこれからの生き方を見つめ直して行くことができることを、生徒たちから教わった。
そんなある時のことだった。前職の社長が会議で言った。
「学費が払えない子たちの受け入れは、もうやめましょう」
「手間のかかる生徒は引き受けるべきではない」
二人が関わっていた生徒たちの中には、家庭環境が複雑な子も多く、支払いが滞っていることも少なくなかった。
そして手間のかかる生徒も多い。通信制高校事業は収益事業として運営しているのに、収益が回収できないモデルとなりつつあったのである。
それを回避しようとするのは経営判断として、非常に適切な方針だった。
ボランティアではないのだから。
けれど、筒井と私の考えは違った。
「親が学費を払えないから、子供達が学ぶ機会を失ってしまうのでは、貧困の連鎖は止まらない。そもそも子供達には何の罪もない」
もしも学校から拒絶されてしまったら、今いる子達はどうなるのだろう。
筒井も私も共に、社会から拒絶される恐怖を知っている。だからこそ、今目の前にいる生徒たちの居場所を守りたい。
その一心で、瑞穂学習支援会を設立した。最初は思っていた以上に辛かった。
他の仕事とかけもちし、団体を維持し続け、生徒と関わり続けた。
それから四年の月日が経ち、多くの生徒が巣立っていった。
日々の授業で、そして卒業式で見せてくれる生徒達の笑顔、言葉。私達の行動は間違っていなかったと教えてくれる。
卒業した子達が遊びに来てくれるのも嬉しい瞬間だ。中には卒業した後、職員として関わってくれる子もいる。
現在は無料の学習支援や、居場所としての機能が強い子ども食堂も始めた。
瑞穂学習支援会は、これからも生徒や卒業生とともに歩み続ける学校でありたい。

16. NPO法人瑞穂学習支援会 [子どもの健全育成]

http://yoyogi-gifu.jimdo.com/

子どもを含む若年層を対象に、通信制高校サポート教室、低価格での個別指導型の学習支援、 地域防犯活動、動物保護・農業体験活動、子ども食堂などを実施し、学力の向上と生活環境改善に向けて取り組んでいます。
 

NAGOYA BORANPO NAVI

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