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03.認定NPO法人あいち骨髄バンクを支援する会  「『骨髄バンク』をご存知ですか?」

「『骨髄バンク』をご存知ですか?」

 
認定NPO法人あいち骨髄バンクを支援する会
水谷 久美
 

  33年前、父が白血病を発病した。白血病なんて自分とは無縁と思っていた。辛い治療が始まった。 家族の負担も大きく、慌ただしい日々が続いたが、家族の懸命な看病にも関わらず残念ながら父は他界した。 父の発病がきっかけで母は骨髄バンクのボランティア活動に参加し、その後、私も事務局を手伝うこととなった。 多くの患者さんやご家族と接しているうちに、気が付くとボランティア活動にも参加するようになり、いつのまにかそれが生活の一部になっていた。
  父の発病当時、日本にはまだ骨髄バンクはなかった。「骨髄バンクがないなら作ればいい」と 患者さんやご家族、医療者、ボランティアの努力で1988年に民間の骨髄バンク「東海骨髄バンク」を設立、 その後、国を動かし公的骨髄バンク「骨髄移植推進財団」(現「日本骨髄バンク」)が1991年に発足した。 その過程を見ていて、改めてボランティアのパワーを感じた。
  セピア色の治療中の彼女の写真からは年月の経過を伺うことができる。 「東海骨髄バンク」設立にあたり中心的メンバーだった彼女は骨髄移植後34年を経て、聖火ランナーとして笑顔で聖火を繋いだ。
  素敵なパートナーと出会い、華やかなウェディングドレスに身を包まれた彼女も高校生で骨髄移植。 辛い治療の先にこんなに素敵な未来が、笑顔があるのは提供ドナーがいらっしゃったから。
  活動を始めて25年、なぜ私は活動を続けてるのかと思うことがある。
  病気が分かった時、患者さんやご家族は辛いお気持ちをお話しくださる。 辛い治療も「絶対に元気になるんだ」という気持ちで前向きに頑張る。
  しかし頑張るためには提供してくださるドナーが必要となる。一人でも多くの患者さんが移植を受けるためには、 ドナー登録者を拡大し一致する確率を上げなければならない。
  患者さんはドナーが見つかることでやっとスタートに立つことが出来る。患者さんもご家族も笑顔になる。 辛い治療も頑張れる。患者さんとドナーさんは直接会うことができないが、2回だけお手紙の交換ができる。 ある患者さんからのお手紙には「ドナーさんは私の人生を救ってくださいましたが、子どもたちの人生も救ってくださいました」と記されていた。
  骨髄移植を終えた患者さんは移植の日を「二つ目のお誕生日」と言う。新たな「生命(いのち)」をいただいた日。
  辛くて苦しい気持ちを涙しながら話して下さった患者さんがお元気になって笑っている。 患者さんの笑顔を見ると、私も嬉しくなる。聖火リレーで輝いていた彼女の笑顔、ご夫婦で寄り添い幸せいっぱいの笑顔。
  私が活動するのは笑顔と出会えるから、たくさんの笑顔と出会いたいから。
  現在の骨髄バンクドナー登録者数は約53万人。移植を希望する全ての患者さんが移植の「チャンス」に 出会えるには更なる登録者数の拡大が必要。多くの方に骨髄バンクを知っていただき一人でも多くの方にご登録いただければと思う。
  全ての患者さんやご家族の笑顔と出会えることを願ってこれからも活動を続けていきたい。

3. 認定NPO法人あいち骨髄バンクを支援する会 [保健・医療・福祉]

http://aichinokai.or.jp/

日本骨髄バンクへの支援として提供ドナーの登録推進・啓発活動、ドナー登録会 の開催、小学校・中学校・専門学校・大学などで骨髄バンク・献血などの「いのちの講演」の開催、 献血への呼びかけなど実施しています。患者支援として患者会の開催や、医療講演会、医療相談会などの支援活動、 家族を含めた心のケアなども行っています。

 

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